親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

進化の証

本日、開発を続けていたアプリをリリースした。

この業界で働くようになってしばらく経つがやはりこのリリースという行為は緊張する。アプリに限らずWebサービスは基本的に一度リリースして終わりということはない。継続的に修正を加えていくことが殆どだ。何かあればバグ修正をすることは可能だし、自分の作ったアプリのミスによって誰かが死ぬことはまずありえない。したがってあまりリリースを怖がる必要はない。

とは言ったものの、その時点においての出来を評価されることには変わりない。都合上妥協してしまったところもあるし、後になってあそこはああすればよかった……と思うところもある。しかし、そうやって振り返ることで「これからも頑張ろう」という気になってくる。仕事が苦痛でしかない人が世の中には大量にいることを思うと、自分は恵まれているのだな。と思う。恋人はいないけど。私将来有望ですよ!いかがですか!

 

とまあ、後で直そうと思えば直せるアプリでも一つの完成形として世に出す瞬間の怖さがあるのだから、一度発表してしまえば直すことがほぼ不可能な音楽や小説のようなものを世に発表してそれで食っていっている人はそれ以上の恐怖を感じているのだろうか。だとすると尊敬の念を抱かざるを得ない。自分の過去の作品を振り返るといくらでも「ああすればよかった」というのが思いつくのではないだろうか。それでも直すことは基本的に許されない。その苦しみはおそらく本人にしか分からないだろう。

しかしそうやって「ああすればよかった」と思うからこそ人は次はもっといいものを作ろうと思えるのだろう。人間満足したらそこで成長は止まる。いい感情ではないが、成長するるためには必要な感情だ。