親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

矛盾に苦しむ夜

アニメの声はやはり声優がやるべきだと思っている。

もちろん本職が声優でなくても上手い人はいるが、それは例外だ。

 

一番聞くに堪えないのは、主要キャストで一人だけ素人が混じっていること。

悪い意味で浮きっぷりが際立ってしまうからだ。

 

他にも理由はある。

いわゆる『アニメ』というジャンルの映像作品を見ていると、キャラクターから出る声には長年アニメを見てきたことで染み付いた『アニメらしさ』を求めてしまう。

やはり本職の声優以外の出す声は『アニメらしさ』とはズレていて、違和感から集中できなくなってしまうのだ。

 

しかし今期アニメの『ガールズバンドクライ』は主要キャスト全員がガールズバンド『トゲナシトゲアリ』のメンバーという、本来ならば 0 話切りしてもおかしくないキャスティングなのだが――見事にハマってしまった。今期で一番面白いのはガールズバンドクライだ!

どれくらい面白いかというと、X(Twitter)中毒の自分でも『ガールズバンドクライ』を見ている間は X を見たいと思わないくらいだ。

 

自分はすでに『ガールズバンドクライ』という作品を好意的に見ているのでそう思うだけなのかもしれないが、主要キャストの演技にさほど違和感を覚えていない。

 

そして一つのことに気づいた。主要キャラクターの声が声優ではないことにメリットがある。

アニメキャラクターを純粋にキャラクターとして見られることだ。

 

どういうことかというと、『好きな(あまり好きではない)声優が演じているかどうか』と

いうことを気にしないで済むということだ。

 

好きな声優が出ていると、アニメのストーリーや演出を楽しむのをそっちのけに声で悦ぶことが目的になってしまう。

あまり好きではない声優が出ていると作品の内容とは関係ないところでキャラクターへの好き嫌いが決まってしまう。

演技がよければ誰が出ているかなんてどうでもいいことで、どちらも望ましくないことだ。

 

アニメの声は声優がやるべきだと思いつつも、声優がアニメの声をやると余計なことを気にし始めてアニメを楽しめなくなってしまう。

なんとも矛盾した状態だ。アニメで誰が出演してるかなんて全く気にせずアニメを楽しんでいた頃に戻りたい。