親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

夜中にはネガティブ思考がはかどる

気がつけば日曜日の夜。ちょっと前まで金曜日の夜でウキウキしていたような気がするのに、信じられない。

金曜の夜には「今週末こそガンガン新人賞のプロットを進めていくぞ!」と意気込んでいたものの、1シーンも進まずに土曜日が終わり、日曜日が終わろうとしている……。信じられない!自分の土日だけ誰かが倍速再生しているんじゃないだろうか。

休日って時間が無限にあるような気がしてくるけど、無論そんなことはない。アニメの消化をしたりちょっとTwitterを見ていたらあっという間に夕方になってしまう。

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~を読んだせいか、録画したアニメも倍速消化しろという悪魔の囁きが耳元から聞こえてくる。

実は一時期だけしていたことがあるが、すぐにやめてしまった。上記の本で倍速再生のことを以下のように例えていた。

「料理 を ミキサー に 放り込ん で、 ブー ン と 回し て ドリンク に し て 飲む。 たしかに 普通 に 食べる のと 同じ 栄養 が とれ ます。 だけど、 それ って 食べ物 と 言える でしょ う か?」

稲田 豊史. 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~ (光文社新書) (p.62). 光文社. Kindle 版. 

まさにその通りで、見たという事実しか残らない。表紙に釣られて買った薄い本の内容が自分の性的嗜好と全く合わなかったときのような虚無感を覚え、倍速で見るのをやめてしまった。

しかしアニメ倍速再生以外のことであれば上記の本に書かれていることを結構やっていて、何だかんだで自分も現代人なのだなと、複雑な気分になってしまった。やっぱり現代人は時間に追われている。

そんな状態でありながら、時間を取ってでも自己実現したいと思えることがあるのは幸運なことだ。しかし全然プロットが進まないと「もう俺書けないんじゃないか?」と怖くなったり、ネットに無数に存在する自分の上位互換存在とくらべて劣等感を抱いてしまう。

まあでもやるしかねえ!ここで自分が書くのをやめたらせっかく作った登場人物は一生どこにも行けないままで、それはあまりにも可愛そうだ。