親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

イジョドク永遠エンド

夜中に目が覚め、ベッドから手が届く位置に置いてあるスマホで時刻を確認すると3時26分だった。加湿器をつけているにも関わらず湿度は40%を切っていて、肌はつっぱり、喉はカラカラに乾いている。

外はまだ暗く部屋は真っ暗。つけっぱなしにしているPCのファンと空気清浄機の音以外何も聞こえない。

最近夜中に目が覚め、なぜだか分からないが、決まって「自分はこの狭い部屋で1人死ぬのだろうか」と考えてしまい怖くてたまらなくなってくる。

去年の終わりに転職をした。転職先はリモートワークを積極的に取り入れていて、自分自身も、同じ課の人も上司もほとんど出社していない。もちろんチャットツールなどでやり取りしたり、必要なときは通話もしているが、人と関わることが無くなった。

昼休みや仕事が終わった後に外に散歩に出ているが、人とすれ違うことはあっても誰かと話すことは全く無い。

さらに関東には友達と呼べる人もいないので、土日には口は飲食以外には使われなくなってしまう。

家の中は快適だ。気温は好きに上げ下げできるし、パンツ1枚でいても全く問題ない。それに外に出ると自分の価値観では相容れない人が視界に入ることが避けられず、イライラしてしまうので、余計外に出るのがイヤになる。

もともと、視界にマナーの悪い人が入るのがとても苦痛だった。そして今住んでいるところも郊外とはいえ地元に比べれば遥かに都会なので、そういった視界に入れたくない人とどうしても遭遇することになってしまう。

だから以前からそういう人が「視界に入りませんように」と願いながら外に出ていたのだが、前職と違ってよほどのことがなければリモートワークがなくなることが無さそうな現職はとてもありがたく、そしてそういう人を避けるためにさらにに外に出ることが無くなった。今は道を歩いていて人とすれ違うのも少し嫌になるほどだ。

今の会社で長く働けそうならば(可能であればもうずっと働きたいと思ってるけど)、もう少し関東の外れにでも引っ越そうかと最近は考えるようになった。具体的には2時間あれば都内に出てこられて、TOKYO MXが映るエリアだ。

もともとインドア派だったが、それでも都内に遊びに行くことがあった。しかし最近は都内近郊に住むメリットが減っていく一方だ。都心から離れれば家賃相場もかなり違うだろう。

転職して給料が結構上がった。贅沢ができるほどではないが、今住んでいるところよりさらに首都圏の外側に出れば、少し家賃を上げるだけでもだいぶ変わるはずだ。もともと友達もいないので、首都圏から遠くなってしまうことも別に痛くも何ともない。

とはいったものの、狭い部屋で1人死ぬのは回避できても、そんなに狭くない部屋で1人死ぬことは回避できなさそうだ。

最近ツイッターで仲良くなった来年度就職の大学生(男)と話した。彼はそれなりに長く付き合っている彼女がいて、「彼女と結婚しない将来は考えられない」と言っていた。自分の思考回路では絶対に脳内で作り出されることのないであろうその言葉を聞かされた瞬間、日本という狭い国でも自分とはまるで違う世界で生きる人がたくさんいるのだな、と再認識することができた。

身の上話になるが、自分は20代前半から後半まで長い期間フリーターだった。おかげで年齢の割にスキルや精神年齢は低い。その頃に味わった挫折で自己肯定感が低く、その時期に女の子と付き合ったりすることもなかった。

20代という将来を大きく決める時期を無駄遣いしてしまっていたのだ。

その割には気がつけば結構デカい会社に就職することもでき、精神的、金銭的余裕もかなりできた。学も太い実家もなく、親指どころか精神も職歴もボロボロだった自分がここまで来られたのは運が良かったとしか言いようがない。

何とは言わないが、登録するところに登録すれば結構な数申し込みされる自信があるし、ネットであれこれ調べてみる限り実際そうなりそうだ。

しかしその手のところに登録してもアプローチをかけてくるのは自分と同年代だろう。男女の需要から言って、自分が自分が時給850円でなんとかやってた頃は違う男と遊んでいたはずだ。つまり自分は顔も知らない男たちの後始末をする羽目になってしまうのだ。冗談じゃない。

自分の気持ちを正直に言えば、空白の青春を埋めるべく若い子と付き合いたい……が、残念ながら佐藤健のようにイケメンではないので厳しいだろうし、同年代も前述の通りなので、となると動物を飼うしかない。しかし動物を飼うというのは一つの命の責任を取るということだ。いつ死ぬか分からないイジョドクには務まらない仕事だ。

そうなればやはりメタバースだろう。美少女、もしくは若い体のアバターで何日も没入しっぱなしで、気がついたらリアルボディが死んでいる……そんな最後にしたいので、将来はそっち方面の会社に投資しようかな。