親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

生々しい禁止令

最近非モテと人生についての記事ばかりになってきた当ブログ。もちろん、良くないよなと思っている。オタクの残滓としてもっとオタクらしいものを嗜んだほうが息抜きになるはず。

そう思ってはいるものの、気がつけばミシェル・ウェルベックだとか生々しい作品ばかり読んでしまうし、ラノベを読もうと思っても『友崎くん』や『千歳くんはラムネ瓶のなか』のような自己啓発の香りがするような作品を読んでしまう。本当は『からかい上手の高木さん』のような女の子の方から主人公に好意を隠す気配を見せることもなくぶつけてくるような作品の方が好きだし、快感を与えてくれる。

しかしあの手の作品を見た後に抱く離脱症状のようなものが辛くてたまらない。所詮、この手の作品に触れている間に与えてくれる多幸感は虚構なのだ。自分には高木さんのような女の子はいないし、そもそも10代ですらない。

だから明日、私は誰かのカノジョを読むことにした。まさに今の自分が求めていた作品だった。描かれる登場人物が生々しすぎて読んでいる間ひたすら不快な感覚を抱かずにはいられなかったが、ページを捲る手が止まらなかった(Kindleだけど)。

最新の5巻まで読み終えた今、「いやー人類とかいうクソみたいな生物早く滅びたほうがいいな!」と割と本気で思っている。世の中作中に登場するような人間ばかりではないと分かっているが、それでも「いるよな、こんな奴」と思ってしまう程度にはいるはずだ。

おかげで振られたばっかりだというのに、むしろ振られてよかったなと思ってしまっている自分がいる。人間なんて自分も含めて生々しい欲望で溢れてる。異性と深く関われば関わるほど、その欲望に傷つけられてしまう。何度も読み返す気の起こらない嫌な漫画だが、立ち直りが早くなったことには感謝しか無い。

とまあ、今の時点では恋愛なんて懲り懲りだなと思っているのだが、きっとこの感情はすぐに消えてしまうだろう。外に出て幸せそうなカップルを見かけたら間違いなく一瞬で今抱いている感情は消失する。そうなった場合、自分の中に相反する感情を抱えることになってしまう。そう思うと外に出たくない。もしくは、隣を歩いてくれる女の子をゲットするチャンスを与えてください。チャンスを与えてくれたら後は自分でなんとかします。