なぜだか分からないが、男は「あの子俺のこと好きなんじゃね?」と勘違いしてしまいがちだ。勿論自分自身もそれによって何度苦汁をなめたことか。勘違いして頭の中のおかしなスイッチが入ってしまったら最後、その子のやる事なす事が自分への好意と勘違いしてしまい、最後には「そんなつもりじゃなかったのに」と言われるという悲劇が待っている。
しかし、なぜそんなふうになってしまうのか。その疑問について答えが書かれている本を最近読んだ。その本の名は進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観だ。
この本には要約するとこのように書かれていた。
オスは相手が本当に気があるのに「そんなわけ無いか」と否定的な誤解をしてしまって子孫を残す可能性を逃してしまうより、相手に気がなくても「自分に好意を持ってるんだな」と誤解をするほうが子孫を残す上では都合が良く、
メスは相手に気がないのに気があると勘違いしてしまいうっかり交尾をしてしまうと捨てられるリスクがあるので、その逆に進化した。
非常に説得力がある。オスはとにかくたくさんのメスと交尾することが本能に刻まれているし、対してメスは自分の体の中で子供を育てる必要があるので変なオスとうっかり交尾をしないよう本能に刻まれている。
まあ、だからといって女性に「男が勘違いするのは本能なので許してください」とは言わないし、男って本能で動いてるのかよ気持ち悪!と言われる筋合いもない。
女性の使う「キモい」も不潔だったり、見た目が悪かったりしていかにも弱そうなオスと交尾しないための本能による反応なのだから。
ちなみに、進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観は目からうろこの事が大量に書かれている。どうやったら異性に好かれるか、どうやったら異性に利用されないかについてはそこら辺にあふれている恋愛指南の本よりはるかに参考になるかもしれない。ただし人間という存在に絶望してしまうのでメンタルが弱ってる人は読まない方がいいです。おかげで最近は人間なんて滅べばいいのにとたまに思うことがあります。