親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

男オタクとして、男として生きていく

googleドライブの15GBのうちなんと6GBも専有していたエロゲのスクリーンショットを全て削除した。ついでにローカルに保存してあったものも同様に削除した。

どうして6GBもあったのかというと、Twitterでは一時期一部の界隈でエロゲのスクリーンショットで会話をするのが流行っていた。自分もエロゲのスクリーンショットで会話をするのが好きで、エロゲをプレイするときは必ず『使えそうなセリフ』の場面はスクリーンショットを保存していた。

しかし気がつけばエロゲをプレイすることもなくなり、スクリーンショットで会話するのもバカバカしく思えるようになってきて、使用機会が完全に無くなってしまった。昔の自分にとっては6GBのスクリーンショットは宝物だったが、今の自分には容量を圧迫するゴミでしかなくなってしまったということだ。

そして去年の終わり、家に大量にあったタペストリー、色紙、フィギュア等のオタクグッズを一気に処分した。二束三文で買い叩かれるかと思いきや想像以上の高値で売れたのでその足で服屋へ行き、買い取ってもらったことで得たお金は全て服に変わった。

去年1年で自分は大きく変わった。かつてのエロゲをやる時間はyoutubeや本でファッションや髪型のセット法、マインドを変える術が書かれた本など、自分を変えるため……突き詰めれば『モテるため』に費やすようになり、アニメもただ座ってみるのではなく筋トレをしながら見るようになった。特に気に入ったアニメは腰を据えて見ることもあったが、殆どの作品はながら見になってしまい、おかげであまり記憶に残らなくなってしまった。

そんな生活を過ごしていたおかげか、自分で言うのも何だが顔つきも変わってきたし、割とオシャレになった。髪型いじったり、服のコーディネートを考えるのが楽しくなってきた。今はエロゲを買うより服を買う方が楽しい。昔は女の子と話すのが怖くて仕方がなかったけど、今は全然怖くない。むしろ女の子と全く話さない日が何日もある方が怖い。

少しずつ、キモオタだった自分から『キモ』成分が抜けていっている。まあキモ成分が抜けても真人間になるわけではないが、キモオタのままよりはマシだろう。

だが、思うのだ。「自分がどこにもない」と。

体を鍛えるのも、見た目を良くするのも、自分に自信をつけるのも、言ってしまえば『モテるため』だ。つまり、今の自分は本能に支配されていると言っても過言ではない。

もちろん、アニメだとかゲームも『性』の要素はあるにはあるが、自分の好きなジャンルを深めていくことは、言ってしまえば別にモテには繋がらない。そういう意味では、人間という文化を愛する生き物らしい生き方ではないかと思う。Twitter上には『モテ』が完全に頭から消滅してしまっているかのようにオタク趣味を満喫している人たちがたくさんいる。彼らを見ていると、羨ましいと思ってしまう。自分にはもうできる気がしないし、彼らこそ人間という中途半端な下等生物から進化した、高等生物なのではないかとすら思う。

当然だが『モテ』と『オタク』両立ができないとは思ってはいない。コミケに行けばカップルや夫婦で参加している人を見かけるし、オタク向けの映画を見に行くと高確率でカップルがいる(目の前に座られると殺気が湧く)し、ゲーセンの音ゲーコーナーには高難度曲を涼しい顔でクリアしたあとに彼女と思しき女性と仲良さそうに話しているおしゃれなイケメンもいる。むしろ音ゲーに限ってはThe オタク!のような人より垢抜けた人の方が上手いまである気がする。

だけど、自分には無理だ。今までオタク10:モテ0で過ごしてきたから。それを挽回するためにはオタク0:モテ10の生活に切り替えて挽回するしか無い.....と思っているのだが、さすがにそこまでする事はできず、結局今はオタク2:モテ8(オタク2.5:モテ7.5くらいかも?)くらいに落ち着いている。ここまでのバランスになってしまうともはやオタクではないのかもしれないが、オタクとしての矜持があるので完全に0にすることはできない。それに多分0にしたら病む自信がある。

気がついたら昔の自分をひたすら否定するような存在になってしまったが、昔の自分に戻れるかといったら、絶対に戻りたくない。実はメールボックスを整理していたら、昔の自分の写真が発掘された。今になって昔の自分を見ると「よくこんな格好で出歩けたな」と思わずにはいられない。やっぱり見た目は大事だ。他人からの見え方云々より、ダサい格好をしていると気持ちもダサくなってしまう。それに昔の自分は他人から嫌われるのを極度に恐れていて、言いたいことも言えなかった。だが今は昔の自分なら言えなかったことも当たり前のように言える。

それでもやっぱり今の自分の生き方でいいのかなと、ふとした時に思ってしまう。とりあえず、隣を歩いてくれる触れることの出来る女の子を募集中です。