親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

『弱キャラ友崎くん』と『千歳くんはラムネ瓶のなか』2つのラノベを読んで感じたこと

弱キャラ友崎くん』と『千歳くんはラムネ瓶のなか』を少しずつ読んでいっている。

この2作には共通点がある、『弱キャラ友崎くん』は主人公を、『千歳くんはラムネ瓶のなか』は主人公がクラスメイトをリア充にしていくことがテーマの、いわば自己啓発ラノベだ(ツイッターでとある人がこう読んでいた。あまりにも表現が的確すぎるので使わせてもらった)。

正直読んでいて「上手いなあ」と何度も思ってしまう。最近では何も持っていない主人公がある日強大な力を得てしまう作品が人気な中、このような現実世界で変わろうとしていく作品は新鮮に感じてしまう。

自分がこの2作を10代後半〜20代前半くらいに読んでいたら、某ラノベの影響でメロンパンをよく食べてたくらいなので、間違いなく影響を受けてただろうなと思うし、内容も見当外れなことは書いていない。オタク趣味が冷めてしまったら何も誇れることもなく、他人とのコミュニケーションも成り立たない虚無のような存在にならずには済むだろう。もちろん、この2冊だけで全てがまかなえるとは思えないけど、その時は自発的に情報を集めるようになっているはずだ。

恥ずかしい話だが、昔は『千歳くんはラムネ瓶のなか』の健太を5倍くらいに薄めたような事は思っていた上に、引きこもりにはならないにしても健太のような事を経験していた。だから、その時にこの本があれば多少は人生変わってたかな?と思わずにはいられない。

だからこそ、このような作品を積極的に売り出していく小学館にはやるなあ!と賞賛したいのだが、ラノベという場所は「聖域でいてほしい」と同時に思っている。このような作品ばかりになるのもやだなあ、と面倒くさいことを考えてしまった。