親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

このくらいサクサク小説が書ければいいのに

最近自分というものがよく分からなくなる一方だ。

朝起きた直後、仕事中、女の子と遊んでいる最中、一発抜いて賢者タイムになった後。それぞれの状況で、優先しているものや思考回路がまるっきり別物になってしまう。自分でも「同じ人間とは思えねえ……」と思わずにはいられない。

まあ、実際はどの状況でも同一個体なのだろう。ただ脳内で分泌されている物質のバランスが全く違うだけだ。

しかし、その脳内物質が違うだけで完全に別人になってしまうのだ。つまりこの意志というものはただの化学反応でしかないのだ。マッチを擦ると火が付き、そして消えて燃えカスになるのとある意味では同じなのだ。

そんなことを考えていると「『俺』って何なんだ」と、気が遠くなりすぎて意識が空気中に霧散しそうになる。人間誰しも自分は特別だと思って生きているはずだ。それが揺らぐ。当たり前が当たり前ではなくなる。ホラー映画や絶叫マシーンで感じる恐怖とは違う恐怖感に襲われる。

怖くてたまらなくはなるが、ただの化学反応で頭間の中では曖昧模糊な何かが生まれ、そして化学反応で生まれたよく分からない何かはそれを認知するのだ。自分の脳ってすごいな。他の人の脳も基本的には同じ作りなのだが、ちょっとだけ自分が好きになれた気がする。