親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

16年越しの理解

日本のロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATIONにリライトという曲がある。

その曲の中にこのような歌詞がある。

軋んだ想いを吐き出したいのは存在の証明が他にないから

 

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初めてこの歌詞を聴いた時、正直ってよく意味がわからなかった。

時は流れて16年後。ある日Youtube Musicでシャッフル再生をしていたらこのリライトが流れてきた。そしてこのワンフレーズを聴いた瞬間、気づいたのだ。

「これってTwitterでよく見かける奴じゃん……」

Twitterを眺めていると、結構な頻度で自分にあった悲惨なことを面白おかしくしたツイートが流れてくることがある。しかしそのツイートをした本人はツイートの内容とは裏腹に深く悲しんでいることだろう。

退屈で平凡で、自分より上の人間にいい暮らしをさせるために、1日の大半を費やして僅かな給料を受け取る鉛色の毎日を送っていたかもしれない。

それでも文句も言わずに真面目に働き続けていたのに、その理不尽な仕打ちに、「俺、何か悪いことした?」と天に向かって叫びたくなったかもしれない。

それでも心からピエロになりきって悲惨なことを面白おかしく書くと、ウケるのだ。自分のことを知らない人が同情してくれたり、笑ってくれたりするのだ。誰かを輝かせるために過ごしてきた人生で、自分が主役になれるのだ。悲しいけど、嬉しいのだ。

やはりゴッチってスゴイなあ。こんな記事を書いていたら、高校生の頃ゴッチにあこがれて髪型も眼鏡もゴッチっぽくしていたのを思い出した。まあゴッチじゃなくてボッチだったのだが。