親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

苦しみが軽くなる瞬間

「現実ってなんでこうなんだろう」とふとした時に思ってしまうことがある。勿論、そのようになってしまっているのには理由があり、グロテスクさを感じてしまうことがあってもそれが合理的だからなのだろう。それでも、「こうだったらいいのにな」と思わずにはいられない。だけどそうならないのは、それが合理的ではないからなのだろう。

しかし現実がグロテスクなのは悪いことだけではない。自分と同じように現実のグロテスクさにうんざりした人が「こうだったらいいのにな」という願望を何かの形で表現してくれたものを見ることができるからだ。それを見ると『救われた』感じがしてくる。その救われた感覚は、人工の明かりが一つもない草原で満天の星空を眺めているような、体が空気中に溶け出していっているような何とも言えない心地よさがある。まあ現実がグロテスクではないことが一番なのだが。

それでも、自分が苦しんでいることが何らかによって苦しみが軽減された瞬間の『救われた』感覚は体の中の重りが消滅したような心地よさがある。新たな幸せを得るより、今ある苦しみが軽くなる方が幸せに感じられるのだ。なんでこうなんだろう。こうじゃなかったらいいのに。