親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

当人が満足なら、いいことだ。

ふとカルト宗教の手口に興味が出てきたので『完全教祖マニュアル』を読んでみた。10年以上前の古い本だが、書かれている内容は普遍的なもので全くで古さを感じさせなかった。むしろ最後まで読んで「この本が出版されたの10年以上前だったのかよ……」と驚いてしまったくらいだ。

この本を読み終えたら「人生がにっちもさっちも行かなくなったら宗教団体でも立ち上げてみようかな」と思うようになってきた。教祖になって女の子を侍らしたい。自分の影響されやすさに笑ってしまう。こういう奴がコロッと怪しい宗教団体にハマってしまうのだろう。

ちなみに昔から人のことをすぐ信じるので過去に何度も騙されて涙を流したことがある。お人好しは損だ。

なんというか第三者から見れば変な宗教にハマってしまうのは「コイツ騙されてるな」と思ってしまうものだが、当人たちが幸せだと思っているのならば別にいいんじゃないかな。と思うようになってきた。カルト宗教にハマってしまう人たちは現代社会のいわゆる弱者達だろう。自己肯定感が低かったり、貧乏だったり、モテなかったり、体が弱かったり。そして現代社会から「お前は弱い」「お前が弱いのは努力不足」と言われながら上に這い上がれる気配もなく生きていくのは相当厳しいものがある。人間は思った以上に弱い。そういう人たちが救いの手を差し伸べられたら相手がカルト宗教だろうがハマってしまうのは仕方のないことだ。

そして地位や財産を放り出してカルト宗教にハマってしまった人たちを見て現代社会の住人は「カルト宗教に食い物にされてしまっている……許せん!」と激怒するのだが、カルト宗教に食い物にされてしまっている。というのは所詮現代社会からそう見えるだけだ。行き過ぎて人を殺してしまったりだとかそういうのは当然ダメだが、誰かに危害を加えたりしておらず、かつ当人たちが幸せに感じてるのならばそれでいいんじゃないだろうか。これは別に宗教に限った話ではない。