親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

恋人を創造して幸せを手に入れるライフハック

今日の昼間はまさに絶好の散歩日和だった。こういう日に散歩をしていると歩いているだけで幸福度が上昇していく。

それと同時に「こんな日に恋人と手をつないで歩くことができればさらに幸せを感じられるんだろうな」と思わずにはいられなかった。しかし、そんな相手はいない。最後に女の子と手を繋いだのはいつだろうか。おそらくお風呂屋さんに行った時以来だろう。

手を繋ぐ相手がいない事は特に問題ない。いないならば作り出せばいい。というわけで恋人と手を繋いでいる体で散歩をすることにした。

ならば、せめてイメージしろ。 現実ではいない相手ならば、想像の中で手をつなげ。

強くイメージをするといつの間にか自分の横に本当に誰かが歩いているような気がしてくる。おぼろげな輪郭が自分の横の空間に何かが見えるような気がしてくる。ガーリーな服を着たロングヘアの女の子が......!

そしていつの間にか自分の手の形は人の手を握っているような形になり、手のひらは前を向いていた。

そうやって『恋人と手を繋いでいる体』で散歩をしていたらいつの間にか全身が多幸感で包まれていた。まるで心臓から普段より温かい血液が全身に送り出されていっているような、自分の心が丁度いい湯加減の風呂に浸かっているような、そんな感覚だった。どうやらイメージは成功したようだ。

その後、狭い道を反対側からやってきた人とすれ違った時に不思議な事が起こった。

反対側から来た人とすれ違うとき、身体を横に捻ってやり過ごした。もしイメージ上の彼女が本当に存在していたら自分の後ろに彼女が来てしまう状況だ。再び二人が並んで歩くためには彼女に少し早歩きで前に来てもらうか、自分が止まるしかない。

もちろんイメージ上の存在なので歩く速度を落としたりせずそのままの速度で歩こうとしたところイメージ上の彼女と手を繋いでいる手が違和感を発し始めた。ある種の気持ち悪さを感じた。

そのある種の気持ち悪さは自分が少し立ち止まってイメージ上の彼女と再び横並びになるまで続いた。

その後も早歩きだと手が後ろに引っ張られるような感覚があったし、立ち止まるとその感覚が無くなったりと不思議な現象は続いた。

イメージでこうなのだから、その辺で手をつないで歩いているカップルが皆幸せそうな表情をしているのも納得だ。いいなあ。

ちなみにタイトルが『創造』になってるのはわざとだ。実際創造できてるし。