ふとした時にどこか遠いところへ行きたくなる。物理的に遠いところへ行ってみたいという気持ちもあるが、ここで言う『遠い』はなんというか自分の常識や固定観念がまるで通用しない、そういう意味での遠いところも含んでいる。
もしかしたら『その遠い』ところは自分に合っているかもしれない。今より遥かに毎日がすごしやすくなるかもしれない。頭の中に上手く言語化できない理想の場所を想像してため息をつく。
だけどおそらくそんな天国みたいな場所は存在しない。
日本には『住めば都』ということわざがある。どんなところでも住み慣れれば都みたいに感じるという意味だ。この『慣れる』には『自分をいる場所に合わせていく』という意味も含んでいる。どんなところでも自分を変えていけば都みたいになるのだ。そしてその過程で今までに見えなかったいいところが見えてくるかもしれない。
存在するか分からない楽園を探すより、今いるところを楽園にしよう。可愛い女の子に囲まれた楽園に住みたいなぁ。
