親指がボロボロ

日常で思ったことを書いていく雑記ブログ

冬とジャージと女子高生

今日はやたら制服のスカートの下に(おそらく学校の)ジャージを穿いた女子高生を見かける日だった。制服とジャージの組み合わせは最悪だ。まさに上等な料理にハチミツをブチまけるがごとき組み合わせだ。それならまだ上下ともジャージの方が遥かにマシだ。もちろんそういう訳には行かないことは分かっているのだが。女子高生の制服は下半身の守りが貧弱だから仕方がない。

それはともかく、制服の下にジャージを穿いた女子高生を眺めていたらなんだか懐かしい気持ちになってきた。もちろん制服の下にジャージを穿いた経験はないし、そもそも今までの人生で女子高生だったことすらないのだが。

なぜこんなに懐かしい気持ちになるのだろう。少し考えていたら答えが出た。まだ高校生だった頃、寒い地域だったということもありスカートの下にジャージを穿いて登下校をしている女子生徒がとても多かった。そしてなぜかジャージを切って七部丈にするのが流行っていた。ちなみにスカートの下にジャージを穿くのは校則違反だ。登下校の時間になると校門で生徒指導の先生が立っていて、スカートの下にジャージを穿いている生徒を見つけるとその場で脱がせていたのを思い出した。懐かしい。

それでもスカートの下にジャージを穿く女子生徒の数は減らず全校集会で生徒指導の先生が「スカートの下にジャージを穿くのは校則違反です。寒いならタイツを穿いてください」と言っていたことも思い出した。懐かしい。

一つ思い出すと様々な記憶が芋づる式に蘇ってくる。辛いこともあったけど高校生活は本当に楽しかった。入学して数日後に教室でボーッとしていたらガタイのいい3年生が教室に入ってきて話しかけてきたときは「俺の高校生活終わった...」と思ったときの記憶。同級生としょうもない話で盛り上がった記憶。同じ部活の子に大会の帰りに一人でいるところを狙って告白して振られて泣いた記憶。懐かしい。

懐かしいという感情はなぜこんなにも気持ちいいのだろう。過去は過去。いくら懐かしんでも何も変わらないし何も生み出さない。しかし過去の記憶を懐かしむのはまるで脳がいい湯加減の温泉に浸かっているかのように気持ちいい。やめるのは難しい。